火災保険と地震保険について調べ、本当に必要なプランで契約するのに、けっこう時間がかかったのだ。このブログを読む人で、新築中の人や、新築検討中の人は、引き渡しの1か月くらい前から、検討を始めた方が(・∀・)イイ!!と思う。
ちなみに、わが家が契約したのは、損保ジャパンの「ほ~むジャパン」だ。
▼個人向け火災保険『ほ~むジャパン』/損保ジャパン
ここでは、火災保険について書く。
火災保険で補償される損害は下表のとおりである。

どの保険も3タイプに分かれていて、(1)~(5)を補償するワイド型、(1)~(4)を補償するベーシック型、(1)~(3)を補償するエコノミー型がある。ただし、(3)の水害は、マンションの2階以上や高台など、被害を受ける可能性のない場合もあるので、外せるようになっていることが多い。
火災保険は、その名称から火災のための保険だと思ってしまうけれど、(2)~(5)のようなさまざまな損害を補償する保険と考えた方がよい。「損保ジャパン」のパンフレットによると、平均支払金額では火災が1位なのだが、事故件数では風害・ひょう害・雪害が1位である。つづいて、水ぬれ(2位)、偶発的な事故による破損・汚損(3位)、盗難と盗難による破損・汚損(4位)、落雷(5位)、物体の落下・飛来・衝突(6位)と続き、火災は7位であった(風害・ひょう害・雪害の17分の1)。
これに、費用保険金が自動的にセットされることがある(セットされない場合もある)。費用保険金とは、損害を防止するための費用、仮住まいを用意してそこで生活するための費用、残存物を片づけるための費用、水道管の修理のための費用などに使われる保険金である。仮住まいには、家賃だけでなく、敷金や礼金、それに最低限の家具も必要なので、けっこうお金がかかる。また、災害残存物を片づけるには、さまざまな危険性がともなうので、通常の解体費用よりも多くのお金がかかる(解体業者さんの話)。
また、費用保険金にプラスして支払われる臨時費用保険金もある(その分、保険料もアップするが…)。
あと、自己負担金というものがあって、損害額から自己負担金を差し引いて損害保険金が支払われる。これを高めに設定しておくと、その分、保険料が安くなる。
わが家は、「スリムⅠ型」という(1)~(3)を補償するエコノミー型で、自己負担金を最高の10万円とし、臨時費用保険金をなしにした。保険にくわしい人なら、大きな損害を保険にまかせ、小さな損害は自腹で済ます代わりに、保険金をケチったな、とわかってしまう内容だ。w
じつは、(3)の水害なんだけど、国土交通省のハザードマップだと、オイラの住む地域は水害の危険がある。しかし、半世紀も生きているが、この地域で水害を経験したことが1回もない。だから、加えるか、外すか、さんざん迷った。さいわい、「損保ジャパン」は、水害に対する補償が厚く、保険料も高くなかった。それゆえ、加えることにした。
これに特約(オプション)が付けられる。わが家では「類焼損害特約」と「個人賠償責任特約」を付けた。「類焼損害特約」とは、故意(放火)や重大な過失(てんぷらを揚げている途中で外出するなど)でない原因で、火事を起こし、それで近隣の家が焼失した場合、払われる保険金である。また、「個人賠償責任特約」は、故意や重大な過失による出火や、過失で人身や物品を損なった場合に支払われる保険金である。
「ほ~むジャパン」には、「地震火災特約」というものがあって、地震保険金額の80~100%を受け取れるのだが(地震保険は保険金額の50%しか受け取れない)、「ベーシックⅠ型」(ワイド型)でないと、付けられないので、あきらめた。
火災保険は、下表のように、建物の構造によって保険料がちがう。

わが家は、T構造(準耐火建築物)なので、H構造(一般的な木造住宅)よりも保険料が安くなった。ただし、「確認済証」など、これを証明する文書のコピーが必要である。
また、下表のように、長期契約した方が、総保険料は高いが、1年あたりの保険料は安くなる。

※ この表は「損保ジャパン」のものではない。
36年契約もできるが、今回は5年契約とした。
もっと長くした方が(・∀・)イイ!!と思うかもしれない。しかし、契約上は火災保険に地震保険をつけるのだが、金額的には地震保険に火災保険をつけるといった感じだ。地震保険の保険料が高い。長期契約すると、1年間の火災保険料はものすごく安くなるんだけど、地震保険料を加えると割安感が消えてしまう。orz
だから、地震保険の再契約のときに、火災保険も見直しするように、5年契約とした。もっとも、損害保険の場合、10年、20年、36年と契約しても、契約内容の見直しはいつでもできるようになっている。
火災保険は、建物だけではなく、家財も補償している。ところが、新築なので、建物の金額はわかるが、家財の金額はわからない。そこで簡易評価が火災保険のパンフレットには載っている。

※ この表は「損保ジャパン」のものではない。
これだと、わが家には1500万円以上の家具があることになる。でも、実用的なものしか買わないので、そんなにはならないはず。そこで、建物の保険金額の2割ととしてみた。これは、地震保険の最大限度額が、建物が5000万円で、家財が1000万円だから。でも、これだとピアノが買えなくなるので、プラス200万円とした。いちばん安いグランドピアノがそれくらいだから…。w
表は、株式会社さくら事務所・株式会社マネーライフナビ(著)『絶対に知っておきたい地震火災保険と災害時のお金』(自由国民社、2011年)から引用した。
なお、地震保険については後で書く。