▽+++完成!ドリームハウス+++
で、今回は11/4(月)に放送された。
プログラム1は鎌倉の大豪邸、2は足立区西新井の狭小住宅だった。
▼鎌倉の大豪邸
▼都内の狭小住宅
じつは、どちらも建築家のサイトに載っている。
▼浄明寺の家(奥野公章建築設計室)
▼興野の建物(アデザイン有限会社)
このうち、西新井の狭小住宅はオイラの家に似ている。延べ床面積が70.3㎡(21.3坪)なので、オイラの家の半分くらいなのだが…。「木造ラーメン構造(地階RC造)」とあるように、集成材の柱と梁を金物で接合するところと、南北に長く、東西の幅があまりないところも。ただし、最上階(4階)以外の北側に窓がないので、風が通らないんじゃないか?と思うが…。ちなみに、その理由は、奥さんが高所恐怖症なので、窓が怖いからなんだそうだ。w
問題は鎌倉の豪邸である。人の家をとやかく言うのは余計なお世話だが、金があるからといって、むやみに資源・エネルギーをムダづかいするのはよくない。
この家、やたらとデコボコしていているので、体積の割に表面積が多い。まあ、しっかり外断熱しているようなので、温熱的に問題はないのかもしれない。しかし、表面積が大きいってことは、石油でつくられるプラスチック断熱材が増えるのだから、資源のムダづかいである。
ガラス窓を多用した開口部が多いので、冬の冷気・夏の熱気が入りやすく、温熱的には最悪である。とくに、南側リビングの大開口と、南側の天窓がヤバイ。施主がイギリス人で太陽が大好きなのは分かるが、日本の夏の日差しをなめてはいけない。集熱地獄と化すのではないかと思われた。
案の定、夏(7月半ば~8月半ば)の電気代が3万円(うち全室空調代が2万円!)もかかっていた。太陽光発電を設置しているので、売電により、半額に抑えているそうだ。この手のスマートハウスは、太陽電池をつくるのに資源が使われ、発電にもエネルギーが使われて、結局、資源・エネルギーのムダづかいになるんだが、なんとかならんのかね。
建築家は、エコな設計をすると、デコボコが少なくなり、大開口もやたらとつくれないので、エコハウスが嫌いである。しかも、施主の資金に余裕があり、広い敷地でやりたい放題ができるので、こういう家になってしまうようだ。
【2013年11月6日】