2014年02月05日

空き家問題

日本では空き家が増えている。下図は、総務省統計局がまとめた「総住宅数と総世帯数」のグラフである(クリックすると大きな図になる)。

jutaku140205a.gif

これによると、平成20(2008)年には、総住宅数5759万に対して総世帯数が4997万で762万戸の住宅が余っている。

この結果、東京都大田区の不動産会社社長はつぎのような問題を指摘している。

「空き家を放置することは、危険といつも隣り合わせ。空き家への不法投棄でゴミのたまり場になり、周辺に悪臭を漂わせると、周辺住民は本当に迷惑。放火など犯罪の温床になる可能性もある。さらに地震が起きた時には空き家が倒壊し、避難経路を防いだり、周辺の住宅まで延焼してしまうことだって考えられる。そうなった場合は、所有者は損害賠償責任を求められることも十分にあり得る」

危険な空き家、なぜ多数放置?国・自治体で対策の動き相次ぐ~解体費用補助、税軽減…

そして、その原因をつぎのように考えている。

「空き家が増え続ける原因のひとつとして、空き家を解体し、更地にすると税制面の優遇措置が受けられなくなることが大きい。空き家を解体すると、固定資産税額が跳ね上がってしまう」(同上)

敷地面積が200㎡以下の住宅用地の課税標準額は、固定資産税評価額の6分の1、200㎡を超える部分は3分の1となるため、税金対策として取り壊さ(せ)ないのだ。

また、建設当時は適法であったが、その後の法令の改正で不適格となり、建て替えが不可能な住宅もある。建築家の青木茂さんはこのような住宅を「既存不適格」と呼んでいる。現在の建築基準法では、4m道路に2m幅で接していないと住宅は新築できない(以前は2.7m道路だった)。また、北側斜線や道路斜線のため、減築しないと建て替えられない場合もある。

このような住宅が大量に存在しており、それが空き家問題を引き起こしているのだ。


posted by 王子のきつね at 19:00| Comment(0) | 考察など | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。