2011年09月25日

3DマイホームデザイナーLS3

メガソフトが開発した3D住宅デザイン&間取りソフト3DマイホームデザイナーLS3を買ったのは、去年(2011年)9月のこと。この頃から、家を建てなきゃと思ってたんだね。w

で、今はLS4にバージョンアップしている。

3D住宅デザイン&間取りソフト 3DマイホームデザイナーLS4-メガソフト

とにかく、敷地、部屋、建具、設備、家具、階段などをマウスで選んで置くだけの操作は、まさにパズル感覚。で、それをボタンひとつで立体化して、家の外観や部屋の内装を見ることができる。なかなかのスグレものだ。値段も12,600円とカワイイ。

だけど、本格的に使うようになったのは、小池康壽(著)『家族でつくる「間取り」の教科書』(技術評論社、2010年)を買った10月から。ただ、この本に出てくる間取りは、“○LDK”時代の間取りなんで、ちょと古い。w

「簡易構造診断」という機能があって、家の安全性を診断できる。でも、安全にするために耐力壁を入れていくと、壁が耐力壁だらけになってしまう。まるで、今の木造住宅そのものみたいで笑える。

上位ソフトに3DマイホームデザイナーPRO7というのがある。

住宅・建築パース作成/プレゼンソフト 3DマイホームデザイナーPRO7-メガソフト

こっちは、多機能だけど、63,000円もしてカワイクない。(爆)


【2012年8月11日】


posted by 王子のきつね at 00:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2011年11月03日

住まいの解剖図鑑

さて、問題です。キッチンの作業スペース、シンク、冷蔵庫、レンジを正しい順に並べたものをつぎのA~Fのうちから選びなさい。





答えは…続きを読む
posted by 王子のきつね at 00:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2011年12月21日

家族・住い・地球が長生きできる家

エコホームズ株式会社

外断熱の地熱住宅を建てるエコホームズ株式会社

の社長のお婿さんである玉川和浩さんの著作

玉川和浩(著)『家族・住い・地球が長生きできる家』(現代書林、2008年)

について書きましょう。


著者は、家を建てる目的を「家族の生命と健康を守るため」と考えています。そのため、エコホームズは、書名のとおり、家族・住宅・地球が長生きするための家づくりをめざしています。

しかし、日本では、家庭内における不慮の事故で亡くなる人の数(約1万2000人)が、交通事故の死亡者数(約9000人)を上まわっており(2006年の数字)、家庭内事故死のうち、4人に3人は65歳以上の高齢者で、原因の多くがヒートショックによると論じています。

ヒートショックとは、家の中の急激な温度差によって、体内に急激な血圧変化が発生することで、それが原因で、トイレで転倒したり、階段から転落したり、浴槽で溺れて亡くなるのです。

この温度差は、同時に、結露を生じさせ、家を腐らせる原因となります。

日本の伝統的な民家は、可能な限り通気を重視し、木材を長持ちさせるために木部を開放してきました。木材は呼吸できる(木材のまわりを空気が流れるようにする)状態にすれば、腐らずに長持ちするからです。

しかし、戦後、とくに石油ショック以降につくられた「中途半端な」断熱法(内断熱=充填断熱のこと)が、壁体内結露を生じさせ、家の寿命を短くしてしまったと批判しています。

ちなみに、この批判は、外断熱(外張り断熱)推進派の中心的な主張であり、内断熱(充填断熱)支持派は、原因は、施工の未熟さや手抜きにあって、内断熱そのものではない!と反論します。

よって安全な家づくりにおいて、最も重要なことは「温度のバリアフリー」であり、それを実現するため「高断熱・高気密住宅」(外断熱工法)を推進するのです。


エコホームズの場合、これプラス地熱利用の家となります。詳しくは、

外断熱地熱住宅

を読んでね。w


エコホームズでは、現在、平屋を勧めているそうです。とくに、子どもたちが独立して「2人だけの住まい」が必要な世代が「小さくても豊かな暮らし」をするためです。確かに、平屋は、階段の上り下りと、温度の上下差が少ないので、究極のバリアフリーですが…。w

あと、オール電化も勧めています。高齢者の場合、ガスコンロの火が衣服に燃え移ってヤケドをする事故が多いそうです。IHコンロでの料理教室なんかも主催しているようです。ちなみに、テンプラなどの揚げ物の場合、IHは、油が飛び散らないように新聞を被せても、火事になりませんからね。w


【2012年8月21日】
posted by 王子のきつね at 00:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

エアコンのいらない家

山田浩幸(著)『エアコンのいらない家』(エクスナレッジ、2011年)

山田浩幸さんは『建築設備パーフェクトマニュアル』(エクスナレッジムック)の著者としても有名な方です。

内容は題名のとおり、「自然のチカラで快適な住まいをつくる仕組み」にかんする本です。


前半では、「ほんとうの快適さとは?」ということで、住まいの快適さを決める温度(熱)、湿度(湿気)、気流、放射の4つ(人間の快適さなら、これに活動量と着衣量が加わる)と、電気・エアコン・太陽光についての説明があります。

たとえば、気流については「温度差が空気を動かす」ということで、人工的に温度差をつくれば気流が生まれると書いています。



「建物上部に暖かい空気が溜まる[「抜ける」のマチガイではないかと思われ]場所があると、上昇気流が発生しやすくなり下から冷たい空気が吹き上がっていきます」。



「建物の南北に温度差がある場合は、暖かい南側の空気が上昇すると、そこに冷たい北側の空気が流れ込んできます」。



「京都の町屋は自然対流の好例です。建物の奥に日陰となる裏庭を配置することで空気の動きをつくり出しています。夏暑くあまり風の吹かない京都の建物にはこうした工夫がたくさんあります」。


後半では、「エアコンのいらない家のつくり方」ということで、いくつかの事例をあげ、配置と形、屋根、窓(日射対策と通風対策)、吹抜けと階段、居室と建具、水廻りについて説明しています。

たとえば、吹抜けと階段では、「太陽を取るか、風を取るか」ということで、どこにどう設けるかでその役割が少しずつ変わってくると指摘します。



「南側に吹抜けを設けると、2階で取り込んだ日差しを1階奥まで通せます」。



「北面の床を抜くと1階奥から2階への風の抜けがよくなります」。



「南に吹抜け、北に階段を設置すると、太陽と風のチカラが最も効果を発揮しまやすくなります」。


「夏は効率的に日差しをさえぎり、風を呼び込み、湿気を逃がす。冬は太陽の熱を取り込んで室内を暖かく―エアコンが登場する以前の住まいには、人間にとって本当に心地のよい環境をつくり出す工夫にあふれていました。『本当の快適さ』をひもといていくと、住まいは自然の理にかなった素直なカタチに落ち着いていきます」。


【2012年8月21日】
posted by 王子のきつね at 01:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2012年01月01日

スラスラわかる断熱・気密のすべて

南 雄三(著)『スラスラわかる断熱・気密のすべて』(日本実業出版社、2004年)


1990年代初めからはじまった外断熱・内断熱論争に対して、純粋に断熱・気密の技術を学ぶ本をつくる、が著者である南さんの立場です。

まず、(1)断熱・気密がなぜ必要なのか?を問い、(2)高断熱・高気密が健康をもたらし、(3)結露を防ぐからであると論じます。そして、(4)シックハウスから換気の重要性を説きます。つづいて、(5)内部結露と逆転結露が生じるメカニズムとその対策、(6)基礎断熱の効果、(7)断熱材と断熱工法について説明します。さらに、(8)窓の開閉と断熱・気密の関係、(9)防暑設計(熱を入れない・溜めない・つくらない)をした上での冷房計画、(10)従来の採暖・暖房から除寒への暖房設計と暖房機器について論じます。最後に、(11)日本型パッシブデザインを提案し、(12)風を操る日本らしい設計と、(13)高断熱・高気密住宅の2つの方向性―高断熱・高気密の人工住宅とパッシブデザインの新自然住宅―について語ります。

こう書くと難しそうですが(実際、難しい内容ですw)、古家さん(まったく断熱されていない家に住む)、今住さん(断熱されているが不充分)、新宅さん(高気密・高断熱の新築住宅)という3人の主婦を登場させ、彼女たちの素朴な疑問から断熱・気密の話題に入る、という形をとっていて、とても読みやすい本です。

ちなみに、

結露

は、この本と『世界で一番やさしい建築設備』(山田弘幸・監修、エクスナレッジ、2009年)を元に書きました。


【2012年8月27日】
posted by 王子のきつね at 01:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2012年02月17日

家、三匹の子ぶたが間違っていたこと

田鎖郁男、金谷年展(著)『家、三匹の子ぶたが間違っていたこと』(ダイヤモンド社、2007年)

SE構法のNCNの社長である田鎖郁男さんと慶應大学でメディア論を研究する金谷年展さんの共著。タイトルは童話「三匹の子ぶた」から取りました。

まあ、三匹の子ぶたの話を知らない人はいないと思いますが、念のため説明すると、三匹の子ぶたが家を建てることになった。一匹はわらの家、もう一匹は木の家、最後の一匹はレンガの家を建てた。オオカミに襲われたとき、わらの家、木の家は壊されてしまったが、じょうぶなレンガの家は壊されず、三匹の子ぶたがオオカミを退治する、という内容です。

で、何が間違っているかというと、この話はイギリスの話で、イギリスでは地震がない代わりに強風が吹く。だから、風に弱いわらの家や木の家よりも、じょうぶなレンガで家を建てるのが合理的である。しかし、日本の場合、地震があるので、レンガの家だと壊れて中の人が圧死してしまう。もちろん、台風も来るので、わらの家もダメだ。日本では、じょうぶで軽い木で家を建てるのがもっとも合理的である、ということです。

この話は本の冒頭部分で出ており、そのあとは、日本で家を建てるには、地震対策がもっとも必要であり、全棟で構造計算を行い、木造ラーメン構法で、ライフスタイルに合わせて間取りを変えられるSE構法がもっともよい、という話になります。こう書くと、「ステマ(ステルス・マーケティング)じゃん」ってなりますが(まあ、そうなんですけど)、構造計算の必要性、木造軸組構法(在来工法)の危険性、資産となる家づくりなどがかなり詳しく書いてあります。


【2012年9月6日】
posted by 王子のきつね at 00:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2012年02月24日

バリアフリー住宅読本


高齢者住環境研究所、バリアフリーデザイン研究会(著)『バリアフリー住宅読本―必携 実例でわかる福祉住環境』(新版、三和書籍、2009年)


家を建てるうえで重要なのが、住宅のバリアフリー化。とくに、高齢者がいる場合、必要になってきます。この本は、住宅の具体的な危険性をあげ、それをどのように改善するか、詳しく書いています。

たとえば、浴室。浴室には下図のような危険がひそんでいます。

bf120907a.jpg

で、事故を防ぎ、安全な入浴をするためのポイントを示しています。

bf120907b.jpg

bf120907c.jpg

さらに、住宅をバリアフリーにする改修工事を、具体的な見積もりとともに、提案しています。

bf120907d.jpg

オイラの母親も70代後半なので、たいへん参考になりました。


【2012年9月7日】
posted by 王子のきつね at 00:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2012年03月07日

建築設備パーフェクトマニュアル

山田浩幸(著)『建築設備パーフェクトマニュアル2012』(エクスナレッジ、2011年)

山田さんは、『エアコンのいらない家』と『世界で一番やさしい建築設備』の著者であり、空調換気設備の設計事務所を経営している。この本は、建築設備一般とその最新情報を知るための本である。

まず、建築設備の最新情報については、最初に「2012年度版 最新 住宅設備導入ガイド」があり、一般に使用される住宅用の設備機器から代表的な機種をピックアップし、カタログの読み方や選定の基準ついて解説している。また、注目のエコ設備についても、おすすめの製品を厳選している。

建設設備一般については、最初に建築設備一般の説明があり、つづいて、給排水衛生設備(給水・給湯・排水通気・ガス)、空調換気設備(冷暖房・換気)、電気・通信設備(電力引き込み・電灯コンセント・通信・テレビ・住宅用火災警報機)に分け、それぞれの設計についてくわしい説明がある。

つづいて、省エネ機器の導入計画では、熱の原理、断熱性能、日射のコントロール、照明、太陽光・太陽熱・風力・水力の利用、ヒートポンプの原理、エコキュート・エコウィル・エネファームの利用、雨水の利用、屋上・壁面緑化について解説されている。

最後に、設備図面の読み方と描き方について説明がある。

住まい手にとって、知らなければならない知識とはいえないが、家を建てるにあたってつくり手と打ち合わせをしたり、家を維持していく上で、役に立つ知識を得ることができる本である。


【2012年11月17日】
posted by 王子のきつね at 23:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2012年03月16日

住まう人がわかる家づくり

清水康弘(著)『住まう人がわかる家づくり』(知道出版、2012年)

参創ハウテックの社長・清水康弘さんのエッセー。副題に「つくり手から見えること」とあるように、工務店の社長として体験したり感じたことを綴ったものだ。参創ハウテックという工務店を知るには重要な本だと思う。

いろいろオモシロイ記事があるんだけど、そのなかでも特に笑えたのが、《テレビの世界、工務店の世界―あの「劇的ビフォーアフター」に出演して》と、《近隣対策》の2つなので、それを紹介しよう。


《テレビの世界、工務店の世界》は、付き合いのある建築家(匠w)に頼まれて「劇的ビフォーアフター」に出演したときの話。

清水さんがまず驚いたのは、工事費の「劇的」な安さだった。あまりに安すぎて、採算割れは必至だったが、「宣伝費のつもりで…」という甘言に誘われて出演した。さらに驚いたのは、撮影クルーの時間的なルーズさだった。「約束した時間くらい守るのが企業人の常識でしょう」という清水さんに、「すいません、僕らは夜型人間なもので…」と答えたという。あまりに安い工事費なので、せめて会社の宣伝のためにと、ロゴ入りの作業着とヘルメットを着用して撮影に臨んだら、作業着の方は却下されてしまった。

工事が終盤にさしかかると、番組プロデューサーが現場入りし、「このままでは絵にならない」と、和室に床下収納をつくるように命じてきた。匠が「それは依頼主が望んでいません」と断ったところ、プロデューサーと険悪な雰囲気になり、結局、清水さんが自腹で(工事費をもらわないで)つくることにした。

依頼主の家族が完成現場に来る「劇的」な感動シーンでも、工務店の作業員は屋外で待機となり、匠のみが立ち会うことに…。工務店は、脇役すら演じられず、大道具さん的存在であった。

あまりにヒドイ話だったので、逆に「劇的ビフォーアフター」を見ることにした。(爆)


《近隣対策》は、建設工事中に近隣住民のN氏からクレームをつけられる話。

木造2階建て住宅を建てていたら、向かいのアパートの住人N氏が現れ、「騒音と震動がひどいから、損害賠償を支払い、自室の防音工事をしろ」と言われる。「申し訳ありませんが、協力願えないでしょうか。防音工事は大家さんの許可がなければできません」と答えると、「大手企業が工事をしたときは払ったのにどうしてできないんだ」とゴネる。「筋の通らないお金は払えない」と答えると、「顧問弁護士を呼べ」などと言い出す。最後は警察に電話をしたらしく、警察から「工事のことで苦情を言っているので、配慮して欲しい」と言われる。そこでこれまでのことを警察に話すと、「分かりました。Nさんにはちゃんと話しておきます」との答えだった。すると、数日後、N氏がドーナツを持って現場に現れ、「いろいろあったけど、こちらも悪かった。お互い上手にやっていこう」と言ったので、清水さんは理解不能だった。

いよいよ住宅の引き渡しの数日前になって、N氏の住むアパートが取り壊されることになった。しかし、N氏が立ち退かなかったので、パトカーが何台も集まる事態となり、強制退去となった。近隣の話によると、N氏はアパートの家賃を何年も滞納しており、大家とのトラブルが絶えなかったそうだ。

じつは、このN氏が書いたブログがある。参創ハウテックにかんするのはこの2つの記事だ。

騒音被害
参創ハウテックによる騒音被害の続き

N氏のスゴイところは、ほぼ同じ時期にヤフーや東急カードとももめていること。とくに東急カードからは、債務の回収が不可能と見なされ、訴訟を取り下げられている。それをN氏は勝訴だと思っているんだよね。絶対、かかわりたくない相手だな。(爆)


【2012年11月6日】
posted by 王子のきつね at 00:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2012年04月28日

「いい家」が欲しい。

松井修三(著)『「いい家」が欲しい。』


この本は、版によって書いてある内容がちがう。

オイラは、最初に出版された『「いい家」が欲しい。―21世紀は、外断熱の時代。家造りの急所が、何故、隠されたままなのか?』(マツミハウジング、1999年)と、最新の『「いい家」が欲しい。』(改訂版、創英社/三省堂書店、2011年)を読んだ。

共通しているのは、(1)在来工法(木造軸組構法)で、(2)外断熱(外張り断熱)の家を、(3)信頼できる工務店に建ててもらう、のが良いということ。

ちがっているのは、最初の版はソーラーサーキット(SC)を推しているのに対して、最新版だとソーラーサーキットをボロクソにけなし、涼温換気SA-SHEを推していること。SA-SHEについては、コチラを読んでね。w

涼温換気SA-SHEの家|「いい家」をつくる会

あれだけ推していたソーラーサーキットをボロクソにけなしたので、松井さんはかなり信用を失ったようだ。で、なぜそうなったのかについてはあまり語られないのだが、どうやらカネカとの関係悪化が原因らしい。


この本のもう一つの意義は、西方里見さんと「外断熱vs内断熱」論争(「外張り断熱vs充填断熱」論争)を繰り広げたこと。外断熱の優位を主張する松井さんに対して、断熱方法のちがいよりも施工の仕方が問題だと西方さんが反論した。

西方里見(著)『外断熱が危ない』(エクスナレッジ、2002年)

論争ってだいたいそうなんだけど、悪を設定して一方的に叩いた方が、分かりやすいので、優位に立てる(小泉=橋下方式w)。松井さんがまさにそう。内断熱が悪い。内断熱にすると、結露で家が腐る。ほら、この家、腐ってるでしょ。

一方、西方さんは、外断熱(外張り断熱)も内断熱(充填断熱)も、施工の仕方が悪ければダメだし、ちゃんとやれば良い、という真っ当だけど、パンチの弱い主張なんで、かなり不利だ。

松井さんの本には建てて3年で腐ってしまった2×4の家が出てくるんだけど、これってどう見ても施工ミスだろ!ってツッコミたくなる。オイラの家の増築部分、父親がテキトーにつくった2×4だったんだけど、10年くらい経って雨漏りがはじまるまで腐らなかったもん。w

一方、西方さんも、外断熱(外張り断熱)では、断熱性能が低いとか、外壁の重さに耐えられず外壁が垂れ下がるとか、批判するんだけど、オイラが見学会に行った実感だとそんなに断熱性能が低いとも思えないし、外壁の重さに耐えられる専用の釘を使えばいいと自分で書いている。

あと、これを指摘する人はあまりいないと思うんだけど、松井さんは東京で、西方さんは秋田でしょ。温暖地と寒冷地のちがいが大きいような気がする。薄い断熱材でもいい関東と、厚い断熱材を使わないといけない東北北部じゃ、断熱に対する考え方もちがうよね。

ちなみに、松井さんの本には「1台のエアコンで家中を快適に!」って書いてあって、西方さんの本には「FF式ストーブ1台+αによる簡易なセントラル方式」って書いてある。冬の暖房にエアコン(ヒートポンプ)が使える環境と、外気温が低すぎてヒートポンプがじゅうぶんな力を発揮できない環境では、暖冷房の考え方も変わってくるよね。

このあたりのちがいが、意外と、対立の根底にあるんじゃないのかな?


【2012年11月11日】
posted by 王子のきつね at 23:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2012年05月11日

[出し入れ]楽チン!クイック収納術

飯田久恵(著)『[出し入れ]楽チン!クイック収納術』(PHP研究所、2009年)


家を建てるうえで盲点となるのが、収納の問題だ。収納が少ないと、家が散らかってくる。とくに、わが家は、妹の衣装とか、母親が洋裁で使う生地とか、オイラの書籍とか、やたらとモノが多い。そこで、参考になったのが、この本だ。


この本は、「今まで何度片づけてもうまくいかない」人に、ぜひ知ってもらいたい収納の考え方とその実践例を紹介する本である。収納方法は、とてもシンプルで、どんなものでも「棚」「引き出し」「つるす」のどれかに収めれば、最少の2手間でモノが出し入れできる。

全体は3部からなり、Part1「整理・収納の考え方」、Part2「〈部屋別〉収納のポイント」、Part3「〈モノ別〉収納のポイント」に分かれている。

Part1「整理・収納の考え方」では、飯田式整理収納の考え方を「モノが片づく5つのステップ」として紹介している。STEP1:モノを持つ基準を自覚する。必要なモノを見極めるために、本当に必要なモノは何かを考える。STEP2:いらないモノを取り除く。必要なモノがわかったら、それ以外のモノを処分する(ここまでが整理)。STEP3:置き場所を決める。すべてのモノに「コレはここ」と定位置を決める。STEP4:入れ方を決める。「コレはここ」と配置したモノを、ラクに出し入れするようにする(ここまでが収納)。STEP5:快適収納の維持管理。いつも定位置に収まっている状態を維持する。

Part2「〈部屋別〉収納のポイント」では、玄関まわり、リビング、ダイニング、キッチン、洋寝室/クローゼット、和寝室/押し入れ、子ども部屋、洗面所、バスルーム、トイレと場所ごとに収納のポイントを解説している。たとえば、「玄関まわり」では、その1:履かない靴を見直す。その2:すべての靴がすぐ見える、出せるように置く。その3:置いておかなくてもいいモノは移動。その4:つい玄関に置いてしまうモノには、きちんと指定席を与える、など。

Part3「〈モノ別〉収納のポイント」では、装飾品、書類、文房具、紙類、本、家電、AV機器、日用品とモノごとに収納のポイントを解説している。たとえば、装飾品のうちカバン・バッグなら、POINT1:(自立しないモノは)スタンドを使って(立たせ)指定席をつくる。POINT2:立ちにくいバッグには(中に入っていた紙など)詰め物を活用。POINT3:トートバッグのような形のバッグを扱いやすくするには、(S字フックを使って)「つるす」が理想、など。


さて、この本をもとに居室の収納を考えると、たとえばオイラの部屋の収納なんだけど、つくり手は、オイラが男性なので、ハンガーパイプ2段で設計してきた。その方が大量の服をつるすことができる。しかし、そもそもオイラはそんな多くの服を持ってないし、丈の長いコートは収納できず、下着などはべつにタンスが必要になる。そうすると、書籍の収納場所が減ってしまう。

そこで、1段のハンガーパイプに変えてもらった。これなら図のように


背広やコートをつるすことができ、下にラックを入れて下着なども収納できる。このラックには、もともと本をしまうために使っていたラックを流用する予定だ。


この本は、いま収納に困っている人も、家を建てるに際して収納をどうしようと考えている人にも、さまざまな提案をしてくれる、そんな本である。


【2012年11月12日】
posted by 王子のきつね at 23:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2012年06月09日

箱の家に住みたい

難波和彦(著)『箱の家に住みたい』(王国社、2000年)

家を建て替えるにあたって、とくに意識した建築家はなかったけど、難波和彦さんはちょっと気になる。彼のデザインした「箱の家」に新しい家はかなり似ているから。

難波さんが「箱の家」をつくるきっかけとなったのは、偶然であった。勤務先がたまたま難波さんの事務所の近くにあったI氏が自宅の新築を依頼してきたが、その予算がとても厳しかった。そこで、クライアントの要望する家ではなく、与えられた予算内で最低限の性能を確保できる家を設計した。I氏と家族は難色を示したが、結局、難波さんに設計を依頼してきた。こうしてできたのが、延べ床面積120㎡(36坪)、総工費1900万円、坪単価53万円の「箱の家―1」であった。


続きを読む
posted by 王子のきつね at 23:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2012年08月17日

みんなの家

基本的にこのブログでは、書籍はオイラが読んだ順に紹介する予定なんだけど、いま読み終わった書籍は、いま紹介した方が(・∀・)イイ!!と思うので、紹介しちゃいます。w

まずは、光嶋裕介(著)『みんなの家。建築家一年生の初仕事』(アルテスパブリッシング、2012年)。

この本は、タイトルどおり、建築家となったばかりの著者が、内田樹先生の依頼を受け、先生の自宅兼道場を設計・建築する話です。内田先生と書きましたが、べつにオイラは彼の教え子ではありません。念のため…。w

で、これは糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載されていました。

ほぼ日刊イトイ新聞 - みんなの家。

名前は「凱風館」で、間取りと外観はこんな感じ。

gaifukan120807a.gif

gaifukan120807b.gif

7.命名『凱風館』

1階の75畳の道場兼能舞台は広いです。

タイトルの「みんなの家」は、この家が内田先生個人の家であると同時に、合気道を学ぶ人びとが集う家なんでしょうが、同時に多くの人びとの協力で建てられたという意味合いもあるようです。

京都府南丹市美山町で杉の木を育てる小林直人さん、構造設計を行った金箱温春(かねばこ・よしはる)さん、左官職人として壁を手がけた井上良夫さん、淡路島で瓦を焼く山田脩二さん、カーテンの選定と制作を行ったテキスタイル・デザイナー・コーディネーターの安東陽子さん、道場兼能舞台の「老松」を描いた山本浩二画伯などが登場します。

このような人びとの協力の下で「みんなの家」が竣工するまでが語られます。



最後に、施主の内田樹先生と著者がマンガ家の井上雄彦さんを交えて鼎談します。

なかなかオモシロイ本ですよ。
posted by 王子のきつね at 09:54| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

これで安心!シロアリ対策

オイラ、OMソーラーの家はアレなんですがw、基礎断熱を考えているので、どーしても無視できないのがシロアリの被害です。そこで読んだのが、神谷忠弘(著)『これで安心!シロアリ対策』(エクスナレッジ、2010年)です。

ちなみに著者は、岡崎シロアリ技研

岡崎シロアリ技研 | シロアリ調査・駆除・対策・相談

を主催し、OMソーラーの家をシロアリに食われた被害者の方々に公演なども行っている駆除業者です。


この本の1~3章はシロアリの生態についてたいへん詳しく書かれています。

日本のシロアリは、北海道の北部を除いて生息しているヤマトシロアリと、山口県以西と黒潮の影響が及ぶ太平洋岸に生息するイエシロアリが中心で、そのほかにカンザイ(乾材)シロアリなどがいます。

ちなみに、シロアリは弱い(毒などをもたない)くせに栄養価の高い(牛肉よりタンパク質が多いw)昆虫なので、アリ・ムカデ・ゲジ・カエルなどの格好の餌食になるそうです。むかしは、これらの動物が床下に住んでいたので、シロアリの被害は未然に防がれていたそうです。

4~5章では、シロアリと家との関係、被害と対策について書いています。

イエシロアリが、集中型で巨大なコロニーをつくり、家一軒を壊すほどの破壊力を持っているのに対して、ヤマトシロアリは、分散型で小さなコロニーをつくり、徐々に食べていきます。

したがって、それぞれのシロアリに合わせた対策を立てなければならないのに、それができていないらしいのです。

ちなみに、シロアリは、かなり頭が悪く、毒があろうがなかろうが食べてしまうので、ヒバ油や炭で防ぐことはできないそうです。

6章ではシロアリ駆除の歴史と薬剤について論じています。

明治あたりからシロアリ駆除業者が登場するのですが、最初のころはシロアリの巣を見つけ、ピンポイントで駆除する方式が中心でした。ところが、戦後になって、強力な薬剤が登場すると、やたらと撒く方式になりました。ところが、撒きすぎると住人の健康に影響が出るようになり、とくに高気密化によってシックハウス症候群の原因の一つとされたため、現在では再びピンポイント方式に戻っているそうです。

7~8章ではシロアリ被害にあわない工夫と自然との共生を論じています。

ちなみに、著者は、シロアリ駆除業者ですが、シロアリをすべて絶滅させるようなやり方はよくないとし、被害状態に合わせて適切な駆除を行うことを主張しています。


で、基礎断熱ですが、著者は基本的には反対の立場です。少々の暑さ寒さはガマンしましょうって…。w

でも、どうしてもやりたい人は、こんな工夫がありますよ、と書いています。

kiso120817a.gif

要は、シロアリの侵入が分かるように工夫しなさいとのこと。シロアリ返しは、シロアリの侵入を防ぐのではなく、蟻道(シロアリがつくるチューブ状の通路)を発見するために役立つんだそうです。
posted by 王子のきつね at 11:01| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2013年03月19日

みんなの家庭の医学

3/19(火)に放送された「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学 3時間SP」に建築中のオイラの家が登場した。w

この回は「長引く治らない症状 本当の原因をもう1度探ります!~名医のセカンドオピニオンSP8~」という長いタイトルで、このなかの「耳鼻咽喉科」のコーナーの再現ドラマの建築現場のシーンだった。

長引く治らない症状 本当の原因をもう1度探ります!~名医のセカンドオピニオンSP8~

撮影は2/4(月)だったので、屋根工事の途中ぐらいのはず。


1階


3階(隣の家の屋根が…)


同じく3階


1階


くしゃみをしたら、向かいの家が見えた。w


思ったより、多く映っていたけど、時間にしたら1分もないだろう。


【2013年3月21日】
posted by 王子のきつね at 19:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2013年05月24日

これだけは知っておきたい!不動産の税金

入江俊介・北村佳代(著)『XXXX年度版 これだけは知っておきたい!不動産の税金』(住宅新報社、2013年)

XXXXのところには西暦が入ります。念のため…。w

オイラの場合、不動産登記は高砂建設(に委任された土地家屋調査士)に任せてしまったので、不動産取得税、固定資産税、都市計画税の部分しか読んでいないが、不動産の取得、保有、売却、賃貸、相続・贈与にかんする税金について解説する本だ。

この本を読むと、建設工事請負契約の際に印紙税、不動産登記の際に登録免許税、請負代金支払いの際に消費税(これは知っていたがw)が徴収されていることが分かる。そして、どれくらい課税されるかがあらかじめ分かるので、通知が来て驚くことはなくなる。また、軽減措置と、その申請期限、それに必要な書類などが載っている。いずれにしても、家を新築した場合に限らず、不動産に関係する人には必読の本だと言える。

ぜんぜん関係ないけど、著者のひとり北村さんがなかなかの美人なのも、
(・∀・)イイ!!と思った。(爆)


【2013年6月21日】
posted by 王子のきつね at 20:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2013年05月30日

火災保険・地震保険にかんする書籍

火災保険・地震保険にかんする書籍をまとめて紹介する。


株式会社さくら事務所・株式会社マネーライフナビ(著)『絶対に知っておきたい地震火災保険と災害時のお金』(自由国民社、2011年)

3章に分かれていて、1章「地震・火災保険 ココが知りたい!」では、Q&Aで、地震保険の保険金請求・内容・手続き・損害の認定基準と、火災保険の内容について書かれている。2章「いちばん分りやすい地震・火災保険の基本」では、火災保険については、対象が建物と家財であること、火災だけでなくさまざまな損害をカバーする「住まいの保険」であること、保険料の決め方などについて書いてある。地震保険については、その社会保険的性格、割引制度やどんな被害があるのか、津波や噴火もカバーすること、共済や地震補償の上乗せについて書いている。3章「災害に備えるお金のはなし」では、ライフプラントリスク、リスクの頻度と保険の考え方、災害時に知っておきたいお金のことについて書いてある。ちなみに、このブログ記事の火災保険・地震保険にかんする図表はこの本から引用していている。


清水香(著)『地震保険はこうして決めなさい』(ダイヤモンド社、2011年)

内容は前書とほぼ同じだが、この本は、地震保険の重要性を強調している。序章では、地震保険への加入率が未だに低いという現実から、火災保険を見直して地震保険に加入することを勧めている。第1章では、家が被災したとき、死亡・ケガ・失業とはちがって、公的補償はまったく受けられないという現実を知らされる。そのうえで、第2章では「地震保険」の基礎知識、第3章で「火災保険」の基礎知識を知ってもらい、第4章でQ&Aでよくある疑問に答えている。そして、第5章で、火災保険の補償内容をしぼることで、地震保険に無理なく加入できるテクニックを示している。


都倉健太(著)『保険会社の社員が家族にしか教えない“本当”の保険の選び方』(東洋経済新報社、2010年)

前二書が地震保険と火災保険について書いているのに対して、この本は、死亡保険・入院保険・自動車保険・火災保険に加入するときの裏ワザと、保険金を受け取るときと税務処理の裏ワザを伝授する内容だ。「裏ワザ」と書いているが、“その保険はほんとうに必要なのか?よく考えなさい”と主張で、その際に必要な知識を伝授しているだけだ。死亡保険は子どもがいなければ必要ないとか、入院保険は、1日3000円でよく、所得補償を付ければなおよいとか、火災保険の「個人賠償特約」はオイシイとか、そんなことが書いている。


『保険完全ガイド最新版 保険辛口ランキング50』(晋遊社)

ここまでの本は、火災・地震保険とはどのようなものかについて書かれていて、具体的にどの保険に入ったらいいのか?はわからない。それについて書いてあるのが、このムックだ。実際に読んだのは、「火災&地震保険編」のところだけだが、「損害保険ランキング」が載っていた。3位はセコム損害の「セコム安心マイホーム保険」、2位は損保ジャパンの「ほ~むジャパン」、そして、栄えある1位はAIU保険の「スイートホームプロテクション」だった。ちなみに、ワーストも載っていて、ワースト1位はJAの「むてき」だった。それとは別に、保険内容での選び方も載っていた。水害万全にしたいなら、損保ジャパンの「ほ~むジャパン」。自由に補償をカスタマイズしたいのなら、セゾンの「自分で選べる火災保険」か、日新火災海上保険の「住自在」。地震保険金を100%にしたいのなら、東京海上日動の「超保険」。…と具体的に書いてある。このムックは毎年7月発売で、6月に買ったから、最新の情報とはいかなかった。


実際に読むのなら、最初の2冊のどちらかと、最後の1冊で十分だと思う。


【2013年6月21日】
posted by 王子のきつね at 20:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2013年06月01日

エコハウスのウソ

前 真之(著)『エコハウスのウソ』(日経BP社、2012年)

京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授の前(まえ)真之さんを初めて知ったのは、5/27(月)に放送した放送大学「新しい住宅の世界」の「エコハウス」の講義に登場したとき、その後、竹内昌義・森みわ(著)『図解 エコハウス』(エクスナレッジ、2012年)の「エコハウスについてみんなで話そう」の章にも登場していた。

彼の書いた『エコハウスのウソ』は、けっこう物議をかもした書物なので、買って読んでみた。

その主張は、いわゆる「エコハウス」と呼ばれているものには、真のエコハウスと呼べるものは意外と少なく、問題をかかえている、ということだ。とくに、「大開口」と「吹抜け」については、その問題点を217ページにまとめている。


続きを読む
posted by 王子のきつね at 20:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2013年08月01日

新しい住宅の世界

放送大学で難波和彦さん(東京大学名誉教授)の講義が始まります。

月曜日 20:00~20:45

新しい住宅の世界('13)
新しい住宅の世界('13) シラバス


【2013年3月16日】
posted by 王子のきつね at 00:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする

2013年11月04日

完成!ドリームハウス

テレ東の番組に「完成!ドリームハウス」という番組がある。1年に2回、春と秋に放送される番組で、施主の夢を建築家が完成させる番組だ。新築版「ビフォーアフター」みたいな番組と言ったらいいだろうか。

+++完成!ドリームハウス+++

で、今回は11/4(月)に放送された。

プログラム1は鎌倉の大豪邸、2は足立区西新井の狭小住宅だった。

鎌倉の大豪邸
都内の狭小住宅

じつは、どちらも建築家のサイトに載っている。

浄明寺の家(奥野公章建築設計室)
興野の建物(アデザイン有限会社)


このうち、西新井の狭小住宅はオイラの家に似ている。延べ床面積が70.3㎡(21.3坪)なので、オイラの家の半分くらいなのだが…。「木造ラーメン構造(地階RC造)」とあるように、集成材の柱と梁を金物で接合するところと、南北に長く、東西の幅があまりないところも。ただし、最上階(4階)以外の北側に窓がないので、風が通らないんじゃないか?と思うが…。ちなみに、その理由は、奥さんが高所恐怖症なので、窓が怖いからなんだそうだ。w


問題は鎌倉の豪邸である。人の家をとやかく言うのは余計なお世話だが、金があるからといって、むやみに資源・エネルギーをムダづかいするのはよくない。

この家、やたらとデコボコしていているので、体積の割に表面積が多い。まあ、しっかり外断熱しているようなので、温熱的に問題はないのかもしれない。しかし、表面積が大きいってことは、石油でつくられるプラスチック断熱材が増えるのだから、資源のムダづかいである。

ガラス窓を多用した開口部が多いので、冬の冷気・夏の熱気が入りやすく、温熱的には最悪である。とくに、南側リビングの大開口と、南側の天窓がヤバイ。施主がイギリス人で太陽が大好きなのは分かるが、日本の夏の日差しをなめてはいけない。集熱地獄と化すのではないかと思われた。

案の定、夏(7月半ば~8月半ば)の電気代が3万円(うち全室空調代が2万円!)もかかっていた。太陽光発電を設置しているので、売電により、半額に抑えているそうだ。この手のスマートハウスは、太陽電池をつくるのに資源が使われ、発電にもエネルギーが使われて、結局、資源・エネルギーのムダづかいになるんだが、なんとかならんのかね。

建築家は、エコな設計をすると、デコボコが少なくなり、大開口もやたらとつくれないので、エコハウスが嫌いである。しかも、施主の資金に余裕があり、広い敷地でやりたい放題ができるので、こういう家になってしまうようだ。


【2013年11月6日】
posted by 王子のきつね at 21:00| Comment(0) | 書籍・ソフト・メディア | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。