オイラの住む家は、オイラが生まれたころ。つまり、今から50年ほど前に建てられたらしい。「らしい」と書いたのは、この家は、会社を経営していたAさんが建てた家で、それを1978年にオイラの親が買ったからだ。つまり、正確にいつ建てたかが分からない。ただし、生まれたばかりのオイラを背負って母がこの家の前を通ったとき、ちょうど建てていたそうである。
Aさんは、会社がうまく行っていたとき、この家を建てたらしい。そのため、かなりよいヒノキが使われているそうだ。Aさんは、会社の経営が苦しくなると、この家を手放し、再びうまく行くと買い戻す、を繰り返したそうだ
下図は、この家の間取りである。


1階の大きな洋室がある北半分(とその上の2階)がもともとの家であり、キッチンから南の半分は後で建て増しされた。これもいつ建て増しされたかは分からない。ただし、北半分よりも悪い部材でできていると言われている。
大きな洋室ももともとはいくつかの部屋に別れていたのだが、何回目かの持ち主が、店舗として使うため、大きな部屋に改装した。そのとき、この部屋の柱は撤去され、鉄骨の梁を入れて2階を支えているらしい(これも見たわけではない)。
この図にはないが、キッチンの上に木製の物干し台が乗っており、洗濯物はそこに干していた。しかし、1992年ころ、その物干し台が腐ってしまい、キノコが生えてきた。そこで父親が、キッチンの上の屋根を撤去して、新たに部屋を増築し、その上にベランダをつくった。その結果、2階は下図のようになった。

ちなみに、この工事は父親が自分で行った。しかし、父親は建築士の資格なんて持っていない。後で分かったのだが、増築のための役所への申請などもいっさい行っておらず、この部分は違法建築物となる。オイラも手伝わされたが、そんなことはいっさい知らされなかった。しかし、税務署にはしっかりバレていて、固定資産税を(わずかだが)増額された。
このような建物なので、建てたときから問題があった。もとの建物と増築部分との間の防水がしっかりできていなかったので、台風が来て南から強風が吹くと、壁にあたった雨水がこの部分から入って雨漏りした。
また、ベランダの防水もシロウトが行ったので、10年を過ぎたころから増築した部屋とその下のキッチン、浴室、洋室、物入で雨漏りが始まった。あまりにヒドイのでオイラが直したが、ベランダを支える床材が腐ってしまったので、今さらどうにもならなかった。
これに加えて、ここ数年にガス管・水道管などが傷み、トラブルが発生した。
このような理由で今回、建て替えを決意するに至ったのである。orz
【2012年8月3日】