2013年01月22日

バルコニーのまたぎ

バルコニーへの開口部はできればフラットの方がよい。しかし、雨水が浸入しないようにするため、瑕疵担保保険では、下図のように、(1)バルコニーの床の勾配は1/50以上、(2)サッシへの防水立ち上げは120mm以上、(3)腰壁への防水立ち上げは250mm以上となっている。


このため、2階のバルコニーのまたぎは200~250mmになってしまうようだ(青矢印)。

これをなるべきフラットにするため、SE構法では、下図のように、120mm下げてバルコニーをつけることができる。



3階のバルコニーは120mm低くつけられている。このため、3階のバルコニーのまたぎは100~150mmに抑えられるそうだ。

このことに気づいて、現場監督のTさんに話したのだが、すでに構造計算して建築確認を済ませてしまったので、変更はできないそうだ。もっと早く気づくべきだった。もっとも、2階のバルコニーは、半分、1階の寝室の上に載っているので、そもそもできないのかもしれない。

このまたぎが高いと、開口部の上と天井の間を短くし、エアコン室内機の設置を難しくする。高さが約300mmある室内機は設置できないかもしれない。まあ、高さ250mmの室外機なら設置できるかもしれないけど…。


【2013年1月24日】


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2013年02月13日

ユニットバスのサイズ

建築中の家のユニットバスのサイズなんだけど、TOTOのサザナの1616というサイズだ。これは、縦横の内法が1600×1600mmという意味だ。しかし、1階寝室の洗面&トイレ室への扉を有効開口幅800mmのメーターモジュールに変えたため、浴室と廊下の壁の間に隙間ができてしまった(赤の長方形)。



まあ、それだけなら、デッドスペースがあるだけなんだけど、坂本啓治(著)『心地よいバリアフリー住宅をデザインする方法』(エクスナレッジ、2012年)を読んだら、1616サイズよりも1418サイズ(内法が1400×1800mm)の方が、洗い場の(奥行きは狭くなるが)幅が広くなるので、介助に適しているとあった(88~89ページ)。

TOTOのユニットバスには、1418サイズはなく、1618サイズ(内法が1600×1800mm)になる。



浴室の柱芯幅が(a)1820×(b)1972mmなので、bをあと28mm拡げたら、1820×2000mmとなり、1618サイズを入れることができた。その分、廊下の柱芯幅が短くなり(1213mmから1185mm)、値段が11万円高くなる(税抜き)。扉をメーターモジュールにしたときにこっちもメーターモジュールにすればよかったんだけど、後の祭りだね。orz

ちなみに、1618サイズだとこの方向で、3枚引戸(有効開口幅747mm)は取り付けられないけど、2枚引戸(有効開口幅803mm)なら取り付けられる。2枚引戸の方が有効開口幅が広いのは納得できないけど。(爆)
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2014年01月22日

採暖と暖房

このちがい、意外と知られていない。

採暖とは、寒い部屋で肉体の一部のみを温めるやり方であり、部屋全体を温める暖房とは異なる。

エイチームのグループ会社である引越し侍はこのほど、同社が運営する引越し比較・予約サイト「引越し侍」の利用者へ実施したアンケート結果を元に、「都道府県別こたつ保有率ランキング」を公開した。同調査は2012年12月~2013年1月にかけて、同サイトを利用の上、実際に引越しをした人を対象にインターネットアンケートにて実施。回答者の中から、無作為に5,000サンプルを抽出した。

約42%の保有率で1位となったのは福島県だった。同サイトが調査した、こたつ保有率の全国平均は24.27%。その数値を大きく上回る結果となった。また、単身・家族で分けた場合、福島県の家族世帯は48.57%の保有率と、約2世帯に1世帯が保有している計算になった。

同調査で、北海道は46位。同社では「北海道では、こたつよりも室内全体が温まる暖房器具を多用しているようだ」としている。対する沖縄県は47位で、予想通りの順位。しかしその保有率は意外にも高く、単身でも5%を超えていた上、家族では12%と、10世帯に1世帯以上が保有している結果となった。

こたつの保有率が高い都道府県ランキング -"北海道"の意外な順位とは……?





人間は、体から熱を放熱しており、それが多すぎると、体温を失い、死んでしまう。衣服をつけるのは、その放熱を抑えることで、体温を維持するためだ。暖房するのは、部屋を暖めることで放熱を抑え、体温を一定に保つためなのだ。

こたつは、採暖のための機器であって、暖房のためのではない。断熱・気密の低い家の寒い部屋で、下半身を温めることで、体温を保っている。しかし、部屋が寒いので、上半身からの放熱は止まらない。このとき、体の中では、下半身で温められた血液が上半身に送られ、そこで上半身に熱を伝え、再び下半身で温められる。このくり返しなのだが、心臓や血管に大きな負担を与え、健康によくないのだ。

寒い北海道はもっとも寒いⅠ地域であり、そこの住宅は、そもそも断熱・気密がきちっと図られており、こたつなんて必要としない。43位の秋田県はつぎに寒いⅡ地域にある(西方里見さんのいるところw)。こたつが多いのは、もう少し暖かいⅢ~Ⅳ地域。さすがに、より暖かいⅤ地域(和歌山県・高知県・鹿児島県など)は上位にはないし、もっとも暖かいⅥ地域の沖縄は最下位だ。

日本の住宅は、地震大国なので耐震性能は高いが、温熱性能は先進国ではもっとも低い。窓の性能なんて韓国や中国より悪いのだ。そして、暖房に使うエネルギーも先進国ではいちばん少ない。しかし、それは、国民の多くがエコに目覚めているからではない。断熱・気密性能の低い家に住み、暖房せずに採暖でガマンしているからなのだ。
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2014年02月04日

外皮の熱性能基準が変わった!

改正された外皮の熱性能基準が果たしてエコにつながるのか、考えてみた。

昨年1月31日に改正された省エネ基準が、非住宅で4月1日、住宅で10月1日に施行された。ちなみに、4月30日に引き渡されたわが家はその対象外である。

内容は、

  1.地域区分が6地域(Ⅰ~Ⅵ)から8地域(1~8)になった。
  2.外皮の熱性能基準が、熱損失係数(Q値)と夏期日射取得係数(μ値)から、外皮平均熱貫流率(UA値)と夏期の平均日射熱取得率(ηA値)となった。
  3.新たに外皮熱性能と設備性能を加味した一次エネルギー消費量基準が設けられた。

の3点だ。

オイラの感想は、この改正に対して、「トップランナー基準」の外皮熱性能(Q値1.9)を追及している建築業者の関心は高いが、それ以上(Q値1.3~0.6)の外皮熱性能を追及している建築業者の関心は低い、といったところだ。

昨年の今ごろ、外皮熱性能に関する質問をしたとき、現場監督のTさんが「基準が変わり、新しい基準の方が外皮熱性能を正しく反映するので、(わが家の)住宅性能は上がる」的なことを言っていた。

それはこういうことだ。同じ延べ床面積で形状の異なる家があり、Q値が同じだとする。たとえば、延べ床面積120㎡で建設面積60㎡、Q値=2.0W/㎡・Kという条件だ。一方の家は、幅4m、奥行き15m、高さ6mの細長い2階家。もう一方は、幅8m、奥行き7.5m、高さ6mのほぼ真四角の2階家。屋根の形状はどちらも陸屋根とする(他のでは計算がメンドクサイw)。今までの基準では、Q値が同じなので、外皮熱性能は同じということになる。

新しい基準では、住宅の延べ床面積よりも、表面積が問題になる。





新しい基準だと、建物の形状に関係なく、外皮熱性能を評価できるってわけなのだ。

細長い家の表面積は348㎡なので、UA値は0.69W/㎡・Kとなる。一方、ほぼ真四角の家は、表面積が306㎡なので、UA値は0.78W/㎡・Kとなる。細長い家の方が、ほぼ真四角の家よりも表面積が大きい分、同じQ値になるには、UA値を高く(外皮熱性能を高く)しなければならなかったのだ。

わが家は、幅4m、奥行き11m、高さ9mの3階建てなので、細長い家だ(屋根は傾斜の緩い切妻だが)。だから、新しい基準で住宅性能が高く評価されるってわけなのね。w

ところが、建物の形状を変えれば(表面積を減らせば)、外皮熱性能を抑える=コストダウンしても、同じ温熱環境を享受できるって視点が見落とされるんじゃないかと思う。たとえば、凸凹した外観よりも凹凸のない外観の方が有利とか、平屋よりも総2階の方が有利とか、中庭をつくると不利だとかが…。

性能を抑えるとか、コストダウンするとかいうと、なんかセコイ感じがする。しかし、高性能の断熱材をつくるには、それなりの資源・エネルギーが消費される。だから、建物の形状で外皮熱性能を抑えられれば、それにこしたことはないのだ。
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脱原発のための省エネ

東京都知事選で再び「脱原発」が話題になってきた。オイラは福島第一原発事故以前から「脱原発」どころか「反原発」だったので、原発に反対する候補に投票したいと思っている。まあ、M添みたいに、東大助教授のころから、「原発推進」で東電から「付け届け」を貰っていたくせに、福島第一原発事故が起きたとたんに「脱原発」を言い出した候補には絶対に入れない。w

ここでは、脱原発のための省エネルギーについて書きたいと思う。

家庭における二次エネルギー消費の内訳は、1位が家電ほか(34.8%)、2位が給湯(27.7%)、3位が暖房(26.8%)、厨房(7.8%)、冷房(2.9%)となる(2010年度)。もちろん、地域によって異なり、北海道と東北では暖房が1位(50.0%と40.9%)、九州では家電の占める比率(48.5%)が増える(2007年)。

ゆえに、

   1.省エネ家電に買い換える。
   2.太陽熱温水器+エコジョーズを導入する。
   3.住宅の高断熱・高気密化をはかる。

が省エネのため重要となる。


1.省エネ家電

冷蔵庫(14.2%)、照明器具(13.4%)、テレビ(8.9%)、エアコン(7.4%)で4割強(44%)を占める。したがって、まず、これらから買い換えると良いだろう。

わが家の場合、建て替えの際に、すべて買い換えたら、エアコンがエネルギー消費ランキングのダントツ1位になった。12月は600kWhの電力を消費したが、エアコンをまったく使わなかった10月が200kWhだったので、残りの400kWhがエアコンの消費電力となる(なんと2/3)。


2.太陽熱温水器+エコジョーズ

太陽熱温水器には、自然循環式と強制循環式があり、前者が安く、後者が高い。自然循環式には、ボイラーに直結できない落水式と、直結できるものがあり、これも前者が安く、後者が高い。また、集熱器が真空ガラス管でできていて、いちど暖まった湯が冷めないものもある。

わが家の場合、自然循環式のボイラー直結型で集熱器が真空ガラス管のものを設置した(設置費用も含めて40万円くらい)。そして、エコジョーズは、水を湯に変えるのに排熱も利用するので、たいへん熱効率がよい。ガス消費量は、冬は2割、夏は7割も減った。

深夜電力を消費するエコキュートは、ヒートポンプという最も熱効率のよい機器を用い、(原発がつくり出す)安い深夜電力を消費するので、良いように思える。しかし、冬の深夜は、外気温が下がるので、ヒートポンプの性能が落ち、電力を余計に消費する。値段的にはエコ(エコノミー)だが、省エネという点ではエコ(エコロジー)ではない。これほど、原発と相性の良い、給湯器はないけどね。w

太陽光発電は、10年くらいすると、かなり安くなるそうだ。そうしたら、設置してもイイかな。w 10年くらいで壊れることもあるので、100万円で設置したら、1年間に10万円くらいずつ回収できないと、損してしまう。わが家では、あらゆる家電が出てから10年しないと買わない主義なので、これもそうしたい。w


3.断熱・気密性能の向上

新築やリフォームは、めっちゃお金がかかる(数千万円)ので、そうそうできるものではない。ちなみに、リフォームは、「劇的!○フォー×フター」のように工務店に泣いてもらえば安くできるが、そんな工務店はないので、一千万円くらいは覚悟した方がよい。

前にも書いたけど、熱が家から出入りするのは、窓4:外壁2:屋根と基礎2:換気2だから、窓の断熱性を高めるのがもっとも効果的だ。三層ガラス+木製サッシor樹脂サッシに変えるのが最も良いが、お金がかかるので、内窓を取り付けたり、ハニカム構造断熱ブラインドを付けたりするのが良い。いちばん最後のは、よほど大きい家や開口部がやたらと大きな家でないかぎり、全窓に取り付けても30万円くらいで済むそうだ。わが家では3階のオイラの部屋の北側の窓が寒い。orz

家を新築する場合は(リフォームする場合も)、断熱・気密性能の高い家にすべきである。

まず、家の形状から。表面積の少ない家の方が、外皮が同じ熱性能だったら、熱環境は良くなる(相撲取りは冬でも浴衣の原理w)。球形の家が理想なんだけど、現実的にはムリなので、立方体に近い形にするとよい。また、冬に日射を取り込むことを考えたら、南北に長いより、東西に長い方がよい。わが家は南北に長い。orz

断熱法は、外断熱でも、内断熱でも、断熱性能の高い方を採用すべきだ。気密をとるには、外断熱の方が有利だが、外断熱は、断熱材が高いのと、外壁がずり落ちる危険性があるので、断熱材の厚みに限界がある。外断熱で気密をとり、内断熱で断熱性能をかせぐ、付加断熱(外断熱+内断熱)がいちばん良いのかもしれない。わが家は外断熱。

基礎断熱は、シロアリ被害の危険性があるが、やった方が熱性能が良くなる。基礎断熱のやり方は、北海道・東北(とくに北部)と関東以西ではちがっている。北海道・東北では、地面に断熱材を敷き込むことが多い。それに対して、関東以西では、断熱材を敷き込まない。前者は地中熱(15±3℃)に期待していないからであり、後者は地中熱に期待してのことだ。わが家は断熱材なし。

床下エアコンを導入する家がある。宿谷昌則(著)『エクセルギーと環境の理論(改訂版)』(井上書院、2010年)によると、人間が冬に最も快適なのは、室内気温18℃、周壁平均温25℃のときなのだ。室内気温よりも周囲の壁の温度が高い方が気持ちよいのだ。これは、室内のエアコンでは実現できないので、床下エアコンで壁や床や天井を温めるしかない(ガラリを使って最終的には室内も)。もちろん反対の意見もある。わが家のように、二重通気工法の場合、温度は室内>内部通気層>(外部通気層=)屋外となる。この場合でも、床下エアコンで内側の通気層を温めればよいわけだが、温度は室内<内部通気層>>(外部通気層=)屋外となり、熱損失が大きくなるというのだ。どちらがよいか迷うところだ。わが家は床下エアコンはない。

開口部は、日射を入れる南面を除いて、なるべく小さい方が良い。とくに、東西の面は、夏の陽ざしが入ってくるので、注意すべきだ。そして、南面は、開口部の高さの1/3くらいの長さの庇を取り付ける。夏の陽ざしを防ぐためだ。窓については上で書いたが、ドアも断熱性の高いドアが良い。
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2014年02月05日

空き家問題

日本では空き家が増えている。下図は、総務省統計局がまとめた「総住宅数と総世帯数」のグラフである(クリックすると大きな図になる)。

jutaku140205a.gif

これによると、平成20(2008)年には、総住宅数5759万に対して総世帯数が4997万で762万戸の住宅が余っている。

この結果、東京都大田区の不動産会社社長はつぎのような問題を指摘している。

「空き家を放置することは、危険といつも隣り合わせ。空き家への不法投棄でゴミのたまり場になり、周辺に悪臭を漂わせると、周辺住民は本当に迷惑。放火など犯罪の温床になる可能性もある。さらに地震が起きた時には空き家が倒壊し、避難経路を防いだり、周辺の住宅まで延焼してしまうことだって考えられる。そうなった場合は、所有者は損害賠償責任を求められることも十分にあり得る」

危険な空き家、なぜ多数放置?国・自治体で対策の動き相次ぐ~解体費用補助、税軽減…

そして、その原因をつぎのように考えている。

「空き家が増え続ける原因のひとつとして、空き家を解体し、更地にすると税制面の優遇措置が受けられなくなることが大きい。空き家を解体すると、固定資産税額が跳ね上がってしまう」(同上)

敷地面積が200㎡以下の住宅用地の課税標準額は、固定資産税評価額の6分の1、200㎡を超える部分は3分の1となるため、税金対策として取り壊さ(せ)ないのだ。

また、建設当時は適法であったが、その後の法令の改正で不適格となり、建て替えが不可能な住宅もある。建築家の青木茂さんはこのような住宅を「既存不適格」と呼んでいる。現在の建築基準法では、4m道路に2m幅で接していないと住宅は新築できない(以前は2.7m道路だった)。また、北側斜線や道路斜線のため、減築しないと建て替えられない場合もある。

このような住宅が大量に存在しており、それが空き家問題を引き起こしているのだ。
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仮設住宅不要論

コチラの記事が震災などの際の仮設住宅は不要であるという主張をしている。

 仮設住宅の用地が足りないというが、そもそも、仮設住宅そのものが不要である。理由は、以下のとおり。

 第1に、大量の仮設住宅を建設することは物理的にできない。東日本大震災のときでさえ、建設できた戸数は限られていたし、それが全部できたのは1年以上も後のことだ。比較的量の少ない東日本大震災でさえこうなのだから、南海トラフ地震では、全数が建設されるのは、5年以上もかかるだろう。とすれたば、たとえ土地があっても、建設が不可能なのだから、土地を用意しても無駄なのだ。

 第2に、仮設住宅が用意されると知ると、それを待つ人々が、避難所から出て行かない。東日本大震災のときでも、「仮設住宅に入りたい」と思う人が、避難所でいつまでも惨めな暮らしをしていた。そのせいで、避難所で死者が大量に発生した。(後略)

 第3に、コストだ。仮設住宅は、たったの2年ぐらいしか済まない[ママ]くせに、莫大なコストがかかる。その一方で、仮設住宅のかわりに既存の賃貸住宅を使えば、コストは激安で済む。(後略)

地震で仮設住宅を設置するな

「仮設住宅に2年しか住まない」と言っていることで、この人が阪神大震災のとき、被災者がどのくらい仮設住宅に住んでいたかを知らない。最長で5年だった。東日本大震災ではどれくらいかかるかまったくわからない。

また、日本には、大量の空き家・空き部屋があるので、それを使えと主張している。

 では、正しくは? 「既存の住宅を使うこと」である。幸い、日本には大量の空き家・空き部屋がある。それらを使えば済むだけのことだ。(同上)

大量の空き家・空き部屋は存在するが、それらが居住可能なようにちゃんと管理されているかというと、そうではない。廃屋化しているのが多いのだ。理由は、税金対策だったり、「既存不適格」でもてあましているからだ。

空き家問題

しかし、もっとも大きなマチガイは、被災者が避難所から出て行かない理由と、避難所で多くの震災関連死が発生した原因だ。
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2014年03月26日

坂茂さんにブリツカー賞

坂茂さんを知ったのは放送大学「新しい住宅の世界」でだ。

 「建築のノーベル賞」とも呼ばれるプリツカー建築賞の今年の受賞者に、仏北東部のポンピドーセンター分館の設計や災害被災地での支援活動で知られる、建築家で京都造形芸術大教授の坂茂(ばんしげる)さん(56)が決まった。主催する米ハイアット財団が24日(日本時間25日)、発表した。賞金は10万ドル(約1千万円)で、授賞式は6月13日にアムステルダムで開かれる。

 日本人の受賞は昨年の伊東豊雄さんに続き7人目。個人住宅から文化施設まで、美しく革新的な作品を手がける一方、世界中の天災などの被害者のために住宅などを提供。「建築界でもまれな存在」と評価された。

 坂さんは「最後までやり遂げた後の賞だと思っていたので、本当に驚いています。今までやってきたことを続けろという意味と考え、おごらず流されずにやりたい」と話した。

 仏メッス市のポンピドー分館では木造で波打つ大屋根を、独ハノーバー万博の日本館では紙の管で大空間を造るなど、斬新な素材と構造による表現で知られる。一方で、阪神大震災や欧米、アジアの被災地で紙管の仮設住宅などを手がけ、東日本大震災後には宮城県女川町でコンテナによる2~3階建ての仮設住宅などを実現。「疲れを知らない建築家」と評された。

 これまでに東京・銀座のニコラス・G・ハイエックセンターに対する日本建築学会賞や芸術選奨文部科学大臣賞などを受けている。(編集委員・大西若人)

坂茂さんにプリツカー賞 「疲れを知らない建築家」

坂さんといえば「紙管」なんだけど、オイラは「コンテナ仮設住宅」がすばらしいと思う。

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2014年05月09日

夏は熊谷で冬は銚子の東京

ヒートアイランド現象は悪いことばかりじゃないという話をする。w

東京・熊谷・銚子の2013年4月から2014年3月までの月平均気温をグラフ化してみた。

月平均気温(℃)


東京の月平均気温は、5月から8月までは熊谷と同じように推移し、10月から翌年の3月までは銚子と同じように推移している。

東京は、夏は熊谷で、秋・冬は銚子なのだ。

関東地方で、熊谷は内陸性の気候、銚子は海洋性の気候を代表している。熊谷は、夏暑く、冬寒い。銚子は、夏涼しく、冬暖かい。東京は、夏は内陸性気候で暑く、冬は海洋性気候で暖かいのだ。

この原因と考えられるのは、ヒートアイランド現象である。東京は、コンクリートの建造物とアスファルトの道路で覆われており、どちらも蓄熱量が大きい。そのため、熱が吸収されると、なかなか冷めない。これがヒートアイランド現象の原因である。

ところが、蓄熱量の大きさからいうと、いちばん大きいのは水であり、コンクリートの倍もある。水は、河川や湖沼のような陸水よりも、海水の方が圧倒的に多い。圧倒的に多いので、夏は、なかなか暖まらず、涼しくなる。冬は、なかなか冷めずに、暖かくなる。銚子は、海に囲まれているため、夏涼しく、冬暖かい。熊谷は、海から遠いので、夏は暑くなり、冬は寒くなる。東京は、蓄熱量が中途半端なので、夏はすぐに暖まって暑くなり(しかもなかなか冷めない)、冬はなかなか冷めずに暖かい(これには日射量も関係していると思う)。

一般的に、ヒートアイランド現象は、都市の環境を悪化させ、住みにくくしている、と言われている。しかし、それは夏の話で、冬は、気温の低下を防ぎ、人間にとって住みやすい環境をつくっているのだ。

この話は、放送大学の「都市・建築の環境とエネルギー('14)」の第3回講義「都市気候とヒートアイランド」で聴いた。

都市・建築の環境とエネルギー('14)

ただし、梅干野晁さんは「住みやすい」などとは言っていないので、あくまでオイラの判断だ。しかし、ヒートアイランド現象は、夏よりも冬、日中よりも夜間の方が影響が大きい、とは言っていた。

環境問題って、複雑で奥が深いな。(爆)
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2014年08月26日

スマートハウスの欺瞞性

スマートハウスの問題点は、大した断熱気密性能がないにもかかわらず、見かけ上、年間一次エネルギー消費量が少ないので、エコな住宅だと思われていることだ。

いま、スマートハウスとエコハウスがある。どちらも延べ床面積は約40坪(132㎡)で、スマートハウスは旧Ⅳ地域にある旧Q値2.1W/㎡・Kの住宅、エコハウスは旧Ⅲ地域にある旧Q値0.87W/㎡・Kの住宅で、4.8kWの太陽光パネルを載せていないものをA、載せているものをBとした。

年間一次エネルギー消費量(GJ)


スマートハウスAは、エコハウスAの半分の断熱性能なので、約2倍の一次エネルギーを消費する。しかし、太陽光パネルを載せることで、見かけ上、7分の1の一次エネルギー消費量になる(スマートハウスB)。実際のスマートハウスは、4.8KWも太陽光パネルを載せないので、もっと一次エネルギー消費量は多くなる。それでも、載せないときの1/4くらいにはなるので、エコハウスの半分の一次エネルギー消費量に見える。しかし、エコハウスAに同じ太陽光パネルを載せれば、一次エネルギー消費量はマイナスになる(エコハウスB)。つまり、電気を生産しているので、小さな発電所である。wwwww

まあ、旧Q値2.1W/㎡・Kの住宅だって、新築住宅の1/3ほどしかないのが日本の熱環境の実態なのだが…。そして、わが家の断熱性能はこの住宅に毛が生えた程度である。w
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